初心者時代のUI/UXデザイナーが味わった「たくさんの後悔」
フリーランスとして初めてデザイン案件を受けたいと思い、有名なクラウドソーシングで募集を出しました。
すると約3週間ほどで、ある企業さまから見積もりのご相談が。
「え、本当に来た…!」と浮き足立ちながらお見積もりをお出しし、スムーズにご契約まで進みました。
当時の私は、
「こんな感じで、そこまで営業しなくても意外と受注できるのかもしれない」
と、かなり楽観的に考えていました。
しかし、1か月後。
そこには、たくさんの「後悔」と「反省」しか残っていませんでした。
同じような思いを、発注される企業さま・デザイナー双方にしてほしくない。
そんな思いから、当時の失敗と、今はどう改善しているかをまとめてみます。
初案件で失敗したこと 3つ

1. 安く請け負いすぎた
当時は実績づくりを優先するあまり、「相場の3分の1ほど」の金額でお引き受けしてしまいました。
短期的にはお互いに「ラッキー」な契約に見えますが、
実際には以下のような問題が起こりやすくなります。
- デザイナー側:時間と労力に対して報酬が見合わず、後半ほど疲弊してしまう
- 企業側:追加で相談したいことがあっても、「これ以上お願いしにくい…」と遠慮が生まれる
- プロジェクト全体:本来必要な検討・改善のための時間を確保しづらくなる
結果として、「そこそこまとめたけれど、本当にやりきったとは言いにくい成果物」になってしまいがちです。
2. デザイン開始前に、作成範囲を細かくすり合わせていなかった
「トップページと、あと関連ページいくつか」というざっくりした認識のままスタートしてしまい、
- どのページまでが今回の対象なのか
- スマホ版はどこまで対応するのか
- アニメーションやマイクロインタラクションをどの程度盛り込むのか
といった点を、十分に言語化できていませんでした。
その結果、
- 作業が進むごとに「これもお願いしたい」が増えていく
- どこからが追加費用なのか、お互いに判断しづらい
- 納期やスケジュールが後ろ倒しになりがち
という、いわゆるスコープの膨張が起きてしまいました。
3. 一気に作り込みすぎた
当時の私は、
「クオリティを見せたい」「まとめて出した方がかっこいい」
という気持ちから、
トップページも下層ページも、一気に80〜100%の完成度まで作り込んでからご提出していました。
ところが、ここにも落とし穴があって、
- 出してから方向性のズレが発覚すると、修正コストが非常に大きくなる
- 「ここはすごくいいけれど、ここは最初のイメージと違う」が混在し、全体の整合性を取り直す必要が出る
- 双方にとって、手戻りのストレスが大きい
という状況になり、お互いにかなり消耗してしまったのです。
そこから学んで、今は最低限ここを徹底しています

同じ失敗を繰り返さないために、今は最低限、次の3つを徹底しています。
1. 「お互いにとって健全な金額」でお受けする
高ければ良い、という話ではありませんが、
モチベーションを保ったまま、きちんと時間をかけられる金額設定を大切にしています。
- 相場を踏まえたうえで、「経験だから」と安くしすぎない
- 要件に対して時間と工数を見積もり、「この金額なら責任を持ってやり切れる」というラインを提示する
結果的に、
“安かろう・早かろう”ではなく、「成果物の質」や「プロジェクト体験」まで含めて、満足度の高い案件にできるよう心がけています。
2. 「今回の費用で、どこまでやるか」を明確にしてから着手する
着手前に、必ず以下をドキュメント化するようにしています。
- 対象となる画面一覧(PC/SPの有無も含めて)
- 今回のゴール(例:CV率改善、入力離脱率の削減など)
- 含まれるもの・含まれないもの(例:ロゴ制作有無、コピーライティング範囲 等)
これにより、
- どこからが追加相談・追加費用になるのかが明確になる
- 社内共有・決裁もしやすくなる
- デザイナーと企業側で「やることのイメージ」をしっかり揃えた状態でスタートできる
といったメリットが生まれます。
3. 10% → 50% → 80% → 100% のステップで、必ず方向性をすり合わせる
いきなり100%に近いデザインを出すのではなく、
段階的に確認いただくプロセスを設計しています。
- 10%:方向性の共有
- ヒアリング内容の整理
- 参考サイトやトンマナの確認
- ラフなワイヤーフレーム
- 50%:構成とレイアウトの合意
- 主要画面のレイアウト
- コンポーネント構造
- UIの大まかなトーン&マナー
- 80%:細部の調整フェーズ
- 余白・文字サイズ・配色などを詰める
- 状態変化(ホバー時、エラー時など)の整備
- 100%:最終確認・デザインデータの納品
このように段階を区切ることで、
- 初期段階で方向性のズレを修正できる
- 手戻りコストを最小限に抑えられる
- 社内レビューや決裁プロセスも進めやすい
といった、発注側にとっても負担の少ない進め方が可能になります。
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ここまで書いてきた失敗談は、すべて私自身の実体験です。
だからこそ今は、同じことを繰り返さないために、
- 適正な見積りと、透明性のある範囲設定
- 段階的なすり合わせと、手戻りしにくい進行
- 「作って終わり」ではなく、ビジネス上のゴールを一緒に見る視点
を大切にして、案件に取り組んでいます。
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